VPNの使い方・セットアップガイド

VPNのスプリットトンネリングとは?設定方法とiPhoneで使えない理由を解説

2026年9月29日

※記事の一部にPRを含みます。

VPNのスプリットトンネリングとは何か、対応VPNと設定方法を解説

 

VPNをつないだままだと、銀行アプリや配達アプリがエラーになってしまいます…。

日本の動画だけVPN経由にして、あとは普通の回線のままにする方法ってないの?

VPNを常時オンにしていると、「日本のサービスは見られるようになったのに、今いる国のアプリが使えなくなった」という板挟みが起こります。

この悩みは、スプリットトンネリング(スプリットトンネル)という機能を使えば解決できます。
どの通信をVPNのトンネルに通し、どの通信を素の回線のまま流すかを、アプリごと・サイトごとに指定できる機能です。

ただし、この機能はすべてのVPN・すべてのOSで使えるわけではありません。
とくにiPhoneやiPadは、OSの仕組みそのものが壁になっています。

この記事では、仕組みの基本から主要VPNの対応状況、実際の設定手順、そしてiPhoneでの代わりの手段までを順番に整理します。

この記事でわかること

  • スプリットトンネリングの仕組みと「除外型・許可型」の違い
  • 主要VPN4社の対応OSと指定できる単位(2026年10月時点)
  • VPN別の設定手順と、設定が反映されないときの直し方
  • iPhone・iPadで使えない理由と、代わりになる方法
  • キルスイッチと併用したときに起きる落とし穴

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Contents
  1. スプリットトンネリングとは?VPNを通す通信だけを選べる機能
  2. スプリットトンネリングを使うにはVPNが必要
  3. スプリットトンネリングが役に立つ3つの場面
  4. 【2026年10月時点】スプリットトンネリングが使えるVPNと対応OS一覧
  5. 【VPN別】スプリットトンネリングの設定方法
  6. iPhone・iPadでスプリットトンネリングが使えない理由と代わりの方法
  7. スプリットトンネリングを使うときの5つの注意点
  8. スプリットトンネリングに対応したおすすめVPN3選
  9. スプリットトンネリングに関するよくある質問
  10. まとめ:スプリットトンネリングは「VPNを通さない通信」を決める機能

スプリットトンネリングとは?VPNを通す通信だけを選べる機能

スプリットトンネリングはVPNを通す通信と通さない通信を分ける機能

通常のVPNは、端末から出ていく通信をまるごとVPNサーバー経由に切り替えます。
この「全部まとめて」の状態が、ときに不便を生みます。

スプリットトンネリングは、その一本道を二手に分ける機能です。

たとえば動画アプリだけVPN経由にして、銀行アプリは契約中の回線のまま通す、といった使い分けができます。
日本語では「分割トンネリング」と訳されることもあります。

検索すると「スプリットトンネル」という語尾の短い表記も出てきますが、指している機能は同じものです。
画面上の名前も会社ごとにばらつきがあり、NordVPNは「スプリットトンネリング」、Surfsharkは「Bypasser」、ExpressVPNは「Split Tunneling」と表示されます。
名前が違うだけで役目は共通なので、この記事では「スプリットトンネリング」に表記をそろえます。

「除外型」と「許可型」|振り分けの向きが逆になる2つの方式

設定画面で最初に迷うのが、この方式の違いです。
名前はVPNごとに異なりますが、考え方は2通りしかありません。

方式

指定したアプリ・サイト

それ以外の通信

向いている場面

除外型

VPNを通さない

VPNを通る

基本は守りつつ、数個だけ外したいとき

許可型

VPNを通る

VPNを通さない

特定のアプリだけVPNに乗せたいとき

※参照:「Surfshark公式サイト(Bypasser)」

どちらを選ぶかで、設定の手間が大きく変わります。
VPNを常時オンで使っている方は除外型、必要なときだけVPNに乗せたい方は許可型を選ぶと、登録するアプリの数が少なくて済みます。

アプリ単位とサイト単位|分けられる細かさの違い

振り分けの単位にも2種類あります。

アプリ単位

インストール済みのアプリを一覧から選ぶ方式です。
そのアプリが出す通信がまとめて振り分けられるため、指定は一度きりで済みます。

サイト単位(URL・ドメイン単位)

ブラウザで開くアドレスを指定する方式です。
同じブラウザの中でも、開いたページごとに扱いを変えられます。

ネットバンキングのように「ブラウザで開く特定のページだけ外したい」ときは、サイト単位のほうが狙い撃ちできます。

 

スプリットトンネリングを使うにはVPNが必要

VPNとは

VPNとは、Virtual Private Network(バーチャルプライベートネットワーク)の略です。

ウェブサイトやアプリケーションは、IPアドレスと呼ばれるインターネット上の住所的な数値を元に、アクセス元を判別しています。
VPNを利用すればIPアドレスを別のものに変更することができるため、実際のアクセス国ではなくVPNで接続したサーバーの国から訪問しているように装うことができます。

また、通信も暗号化されてセキュリティが強化されるため、情報漏えいやハッキングのリスクを回避することが可能になります。

【図解】VPN接続がある場合とない場合の比較




【図解】VPN接続がある場合とない場合
【図解】VPN接続がある場合とない場合

スプリットトンネリングは、スマホやパソコンに最初から入っている設定ではありません。
VPNアプリの中に用意されている機能なので、VPNを契約して公式アプリを入れるところから始まります。

通信をトンネルに通すか通さないかを振り分ける機能である以上、その「トンネル」を用意する側が対応していなければ、振り分けようがないためです。

ただし、どのVPNでも使えるわけではありません。
同じVPNでも、WindowsとiPhoneのようにOSが変われば対応状況も変わります。
このあと、主要3社がどのOSでどこまで指定できるのかを一覧で確認していきます。

 

スプリットトンネリングが役に立つ3つの場面

VPNを使えば海外からも日本のストリーミングサービスやアプリが使える

機能の名前だけ聞いてもピンと来にくいので、実際に効いてくる場面から見ていきます。

1. 海外滞在中に「日本のサービス」と「現地のサービス」を同時に使う

駐在や留学で長く海外にいる方に、いちばん効く使い方です。

日本の動画配信は日本サーバー経由でないと再生できませんが、現地の配車アプリや地図アプリは、その国のIPアドレスでないと正しく動きません。
両方を同時に成り立たせられるのが、この機能の最大の利点です。

日本の動画アプリだけをVPN側に残し、現地のアプリは素の回線に流せば、つなぎ直す手間がなくなります。

>>>【関連】【2026年10月最新】TVer(ティーバー)を海外から見る方法!VPNで見れない問題を解決

2. ネットバンキングや決済アプリだけ、いつもの回線に戻す

金融機関のアプリには、見慣れないIPアドレスからのアクセスを警戒する仕組みが入っていることがあります。

ログインのたびに追加の本人確認を求められたり、操作が途中で止まったりするのはこのためです。

該当するアプリだけを振り分けから外しておけば、普段どおりの回線で開けるようになります。

VPN自体をオフにして用事を済ませる手もありますが、戻し忘れると今度は日本のサービス側で弾かれます。
振り分けで外しておけば、VPNのオン・オフを切り替える場面そのものがなくなります。

>>>【関連】【2026年10月最新】VPNをオフにするとどうなる?オフの仕方と勝手にオンになる原因を解説

3. ゲームや家庭内の機器を、VPNの影響から切り離す

オンライン対戦では、遠回りした経路が応答速度に響くことがあります。
また、同じ家の中にあるプリンターやテレビは、VPN経由だと見つけられなくなる場合があります。

こうした通信を除外しておけば、VPNはつないだままでも、手元の機器はこれまでどおり使えます。

ただしプリンターやNASが見つからない場合は、振り分けより先に「同じネットワーク内の機器を隠す設定」を確認したほうが早いです。
NordVPNの公式サポートは、Windowsでプリンターが使えないときの対処として、設定の「接続とセキュリティ」から「LAN上で見えないようにする」をオフにするよう案内しています。
それでも直らないときの次の手として、振り分け機能で印刷に使うソフト(Print Spooler)を除外する方法が挙げられています。

※参照:「NordVPN公式サポート(Wi-Fiプリンターが使えないとき)」

>>>【関連】【ラグなし】オンラインゲームに使えるオススメのVPN3選!選ぶポイントやPing値の改善方法を解説

 

【2026年10月時点】スプリットトンネリングが使えるVPNと対応OS一覧

スプリットトンネリングに対応したVPNと対応OSを公式サイトで確認した

同じ「対応」でも、OSによってできることがかなり違います。
各社の公式サポートページで確認した内容を一覧にしました。

サービス名

Windows版

macOS版

Android版

iOS版(iPhone・iPad)

NordVPN

○ アプリ単位

案内なし

○ アプリ単位
(Android TVも)

案内なし

Surfshark

○ アプリ+サイト

○ アプリ+サイト

○ アプリ+サイト

△ サイトのみ

CyberGhost

○ サイト単位

案内なし

○ アプリ単位

案内なし

ExpressVPN

○ アプリ+IP

○ アプリ+IP
(macOS 11以降)

○ アプリ単位
(Android 7.0以降)

△ IPアドレスのみ
(iOS 15以降)

※参照:「NordVPN公式サポート」「Surfshark公式サイト」「CyberGhost公式サイト」「ExpressVPN公式サポート」(2026年10月時点)

一覧から読み取れること

  • Macでアプリ単位の振り分けをしたいならSurfsharkが候補になります(ExpressVPNもmacOS 11以降で対応)

  • Windows・Androidであれば主要3社とも対応しており、選択肢は広めです

  • iPhone・iPadでアプリ単位に対応しているVPNは1社もありません(理由は後述します)

  • NordVPNはMac版・iOS版に案内がないため、Apple製品だけで使いたいならSurfsharkかExpressVPNを選ぶことになります


なお、NordVPNはLinux版でも通信を振り分けられますが、アプリを選ぶ方式ではなく、ポート番号やサブネットをコマンドで指定する仕組みになっています。

ExpressVPNもLinux版とルーター向けのファームウェアで対応しています。
Windows版・Mac版では、アプリを選ぶだけでなくIPv4/IPv6アドレスやCIDR表記のサブネットを直接登録することもできます。

※参照:「ExpressVPN公式サポート(パソコン版での振り分け設定)」

 

【VPN別】スプリットトンネリングの設定方法

VPNアプリの設定画面からスプリットトンネリングを有効にする

ここからは実際の操作です。
どのVPNでも、まずは機能そのものをオンにしてから、対象を登録するという流れは共通しています。

登録したはずのアプリが素の回線に出ていかないときは、先にVPNを切って、もう一度つなぎ直すのが手っ取り早い確認方法です。
通信方式(プロトコル)にWireGuardを選んでいると、つなぎ直すまで新しい振り分けが効かない仕様だとExpressVPNの公式サポートが説明しています。ほかの方式なら保存した時点で反映されます。

※参照:「ExpressVPN公式サポート(パソコン版での振り分け設定)」

NordVPNの設定手順(Windows / Android)

アプリ単位で、VPNから外すものを選ぶ方式です。

手順1:設定画面を開く

アプリ右上のプロフィールアイコンから「Settings(設定)」に進みます。

手順2:Split tunneling をオンにする

メニューから「Split tunneling」を選び、トグルを有効に切り替えます。

手順3:外したいアプリを登録する

「Add apps」からアプリを選び、確定します。
ここで登録したアプリだけが、VPNのトンネルを通らなくなります。

※参照:「NordVPN公式サポート」

Surfsharkの設定手順(Bypasser)

Surfsharkでは、この機能に「Bypasser」という名前が付いています。

アプリの設定からBypasserを開き、外したいアプリを選ぶか、除外したいサイトのアドレスを入力します。

Android版とWindows版では、振り分けの向きを反転させた使い方も選べます。
登録したものだけをVPNに通し、残りは素の回線に流す形です(Windows版はアプリのみ、Android版はアプリとサイトの両方が対象)。

※参照:「Surfshark公式サイト(Bypasser)」

CyberGhostの設定手順(Android / Windows)

CyberGhostは、OSによって操作する場所が違います。

Androidの場合

設定内の「App Split Tunnel」から、VPNを通さないアプリを選びます。
選択をすべて解除すれば、元の全通信VPN経由の状態に戻ります。

Windowsの場合

「Smart Rules」メニューの例外設定を使います。
除外したいサイトのアドレスを入力して追加すると、そのサイトだけVPNを迂回するようになります。

※参照:「CyberGhost公式サイト」

ExpressVPNの設定手順(Mac・iPhoneでも使える)

Mac中心で使いたい場合や、iPhoneで少しでも振り分けたい場合の選択肢です。

Windows・Mac・Linuxの場合

アプリの「Profile(プロフィール)」タブから「Split Tunneling」を開きます。
用意されている枠は「Bypass VPN」と「Only VPN」の2つです。
前者に入れたアプリはトンネルの外に出され、後者に入れたアプリだけがトンネルの中を通ります。
どちらにも登録しなかったアプリをどう扱うかは、「All Other Apps」の欄でまとめて指定します。

Mac版では、初回だけOS側の許可が必要です。
「システム設定」→「一般」→「ログイン項目と機能拡張」→「ネットワーク機能拡張」で、ExpressVPNの項目をオンにします。

Androidの場合

「All apps use the VPN(すべてのアプリでVPNを使う)」が初期状態です。
これを「Do not allow selected apps to use the VPN(選んだアプリでVPNを使わない)」か「Only allow selected apps to use the VPN(選んだアプリだけでVPNを使う)」に切り替えて、対象のアプリを選びます。

iPhone・iPadの場合

アプリの「設定」→「プロフィール」から、VPNを通さないIPv4アドレスを登録します。
登録できるのは単独のIPv4アドレスだけで、ドメイン名・URL・IPアドレスの範囲指定は使えません。

※参照:「ExpressVPN公式サポート(デスクトップ)」「同(Android)」「同(iOS)」

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iPhone・iPadでスプリットトンネリングが使えない理由と代わりの方法

iPhoneのVPNアプリではアプリごとの振り分けができない

「Androidの記事どおりに設定しようとしたのに、iPhoneには同じ項目がない」——これは設定を見落としているわけではありません。

原因はVPNアプリではなくiOS側の仕組み

Appleは、アプリごとにVPNを割り当てる仕組み自体は用意しています。
ただしその対象は、企業や学校がデバイス管理サービス(MDM)で配布した管理対象アプリに限られます。

Appleの導入ガイドにも、アプリ別VPNを使うにはデバイス管理サービスでアプリを管理する必要があると明記されています。

※参照:「Apple公式サイト(Appleデバイス導入でのVPNの概要)」

個人がApp Storeから入れたVPNアプリには、この仕組みを使う権限がありません。
つまり、どのVPNを契約してもiPhone単体でアプリ単位の振り分けはできないということです。

iPhoneで近いことを実現する3つの方法

方法1:サイト単位・IPアドレス単位の除外機能を使う

Surfsharkの場合、iOS版で使えるのはウェブサイトの指定だけに絞られています。
「設定」→「VPN設定」→「Bypasser」と進み、トンネルから外したいページのアドレスを1件ずつ登録していきます。
ブラウザで開くネットバンキングなど、対象がサイトで完結するなら、これでほぼ足ります。

ExpressVPNのiOS版も除外に対応していますが、指定できるのは単独のIPv4アドレスだけです。
そのうえで公式サポートは、大手のサービスは固定のIPアドレスを1つだけ使っているわけではないため、IPアドレスでの除外は確実には動かないと明記しています。
アドレスを1つ登録して終わりにはならないので、この方法に期待をかけすぎないほうが安全です。

あわせて、ExpressVPNのiOS版では強力な設定のキルスイッチが振り分けの設定を上書きします。
公式サポートによると、この設定では除外したIPアドレス向けの通信もまとめて遮断されるため、振り分けを使いたい場合はキルスイッチを標準の設定に戻す必要があります。

※参照:「Surfshark公式サイト(Bypasser)」「ExpressVPN公式サポート(iOS)」

方法2:ブラウザ拡張機能を使う

パソコン側の話になりますが、ブラウザ拡張版のVPNを使えば、そのブラウザの通信だけをVPN経由にできます。
ほかのアプリには影響しないため、結果として振り分けと同じ状態を作れます。

>>>【関連】【2026年10月最新】ChromeのVPN拡張機能はアプリと何が違う?厳選3社と使い方

方法3:端末を役割で分ける

もっとも確実なのがこの方法です。
日本のサービス用にVPNを常時オンにした端末を1台決め、現地のアプリはもう1台で使い分けます。

同時接続台数に余裕があるVPNなら、追加費用なしで運用できます。

 

スプリットトンネリングを使うときの5つの注意点

スプリットトンネリングを使うときの注意点

便利な機能ですが、設定を誤ると「守っているつもりで守れていない」状態になります。
先に押さえておきたい点を5つ挙げます。

1. 除外した通信は暗号化されない

当たり前のようでいて、いちばん見落とされる点です。

振り分けから外したアプリの通信は、VPNを一切経由しません。
IPアドレスも隠れませんし、通信内容の暗号化もVPNの保護対象から外れます。

カフェや空港の公共Wi-Fiにつないでいるときは、この状態が特に危険です。
外すアプリは、自宅の回線や信頼できる回線で使うものだけに絞るのが安全です。

2. キルスイッチと併用すると、除外したアプリが通信できなくなる

これは知らないと必ずハマるポイントです。

キルスイッチは、VPNが切れたときに通信そのものを遮断して情報漏れを防ぐ機能です。
ところがNordVPNの公式サポートでは、キルスイッチと振り分け機能を両方オンにすると、除外したアプリがインターネットに接続できなくなると説明されています。

安全を最優先する設計のため、キルスイッチ側の遮断が振り分け設定より優先されるからです。

※参照:「NordVPN公式サポート」

除外したアプリが急に圏外のようになったら、まずキルスイッチの設定を確認してみてください。

3. DNSの食い違いで、うまく動かないことがある

除外したはずのアプリが、それでも正しく動かない場合があります。

NordVPNの公式サポートによれば、除外されたアプリから見えるIPアドレスは契約回線のものでも、名前解決にはVPN側のDNSサーバーが使われ続けることがあります。

この食い違いによって、サービス側が利用者の所在地を判断できず、接続に失敗するケースが起こります。

うまくいかないときは、除外をやめてVPN側に戻すほうが早く解決することもあります。

4. 「除外すれば速くなる」とは限らない

VPNを経由しない分だけ経路は短くなりますが、もともとの速度低下がわずかなら、体感できるほどの変化は出ません。

VPN LIFEの実測(14都市・のべ46回)では、NordVPNは東京で780Mbpsの回線に対して444.9Mbps(57%)、Surfsharkは同じ条件で399.9Mbps(51%)という結果が出ています。
ロンドンでは790Mbpsの回線に対し、NordVPNが712.6Mbps(90%)、Surfsharkが713.5Mbps(90%)でした。

※参照:「VPN LIFE(NordVPNレビュー)」「VPN LIFE(Surfsharkレビュー)」

この水準であれば、動画視聴やウェブ閲覧で困る場面はほとんどありません。
速度目的で外すより、接続エラーを避ける目的で使うほうが、この機能は活きます。

なお、通信規制の厳しい国では、除外した通信だけが遮断されて混乱のもとになります。

>>>【関連】【仕組みと回避方法】中国のグレートファイアウォールとは?VPNを利用した検閲回避を解説

5. IPアドレスで指定する方式は、大手サービスには効きにくい

アプリ単位ではなくIPアドレスで外す方式(ExpressVPNのiOS版など)には、仕組み上の限界があります。

ExpressVPNの公式サポートは、大きなサービスは固定のIPアドレスを1つだけ使っているわけではないため、IPアドレスでの除外は確実には動かないと明記しています。
アクセス先が複数のサーバーに分かれていると、登録した1つのアドレスを避けただけでは外しきれないためです。

※参照:「ExpressVPN公式サポート(iOSでのスプリットトンネリング)」

銀行アプリのように通信先がいくつもあるものを確実に外したいなら、アプリ単位で指定できるWindowsかAndroidの端末を使うほうが早く済みます。

 

スプリットトンネリングに対応したおすすめVPN3選

スプリットトンネリングが使えるおすすめのVPN3選

振り分け機能を目当てに選ぶなら、見るべきは「自分の使っているOSで、どの単位まで指定できるか」です。

当サイトが検証してきた中から、対応範囲と使い勝手のバランスが取れた3社を紹介します。

1. NordVPN|業界最高クラスの速度と安全性を誇る王道VPN

NordVPN

総合評価:9.7 / 10

スプリットトンネリング対応:○

Nord VPNは、世界的に人気が高く信頼できるVPNの一つです。

軍隊や銀行、政府機関で採用されている最高水準の暗号化技術(AES-256 bit)を採用しており、セキュリティ・安全性は文句なし。

世界59カ国のロケーションが利用可能で、接続できるサーバー数は5,900以上。

4Kストリーミングに対応した高速接続のため、高画質の動画視聴やネット利用を快適に楽しむことができます。

【カテゴリー別】NordVPNの評価

接続スピード

4Kストリーミングに対応した高速接続

 9.8 / 10

サーバー数

接続可能国数:59カ国/ サーバー数:5,900+

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料金プランと価格帯

充実したプラン内容とお得な価格帯

 9.0 / 10

セキュリティ機能

軍隊・銀行レベルのセキュリティ

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24時間ライブチャット対応

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2. Surfshark|同時接続台数が無制限でコスパに優れたVPN

Surfshark

総合評価:9.4 / 10

スプリットトンネリング対応:○

Surfsharkは、高いセキュリティと高速の接続スピードが魅力のVPNです。

暗号化技術は軍用レベルのAES-256 bitであり、セキュリティ・安全性に関しては心配ありません。

利用できるロケーションは世界95カ国とかなり豊富で、接続できるサーバー数は3,900以上。

接続スピードは4Kストリーミングに対応しており、高画質の動画視聴や通常のインターネット利用を快適に楽しむことができます。

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接続可能国数:95カ国/ サーバー数:3,900+

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充実したプラン内容とお得な価格帯

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軍隊・銀行レベルのセキュリティ

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4Kストリーミングに対応した高速接続であることはもちろん、ストリーミングサービスや特定サイトに特化した専用サーバーが使える点も大きな魅力です。

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接続スピード

4Kストリーミングに対応した高速接続

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接続可能国数:91カ国/ サーバー数:9,700+

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料金プランと価格帯

充実したプラン内容とお得な価格帯

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セキュリティ機能

軍隊・銀行レベルのセキュリティ

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スプリットトンネリングに関するよくある質問

スプリットトンネリングに関するよくある質問

スプリットトンネリングを使うと通信速度は上がりますか?

経路が短くなる分だけ有利にはなりますが、大きな改善を期待できるとは限りません。

前述のとおり、実測では東京で元の回線の5割前後、ロンドンでは9割の速度が残っています。
もともと落ち込みが小さい環境では、外しても体感差はほとんど出ません。

除外したアプリの通信は暗号化されますか?接続元はバレますか?

暗号化されず、接続元も相手に伝わります。

除外した通信はVPNをまったく通らないため、IPアドレスはそのまま相手に見えます。
トンネルに残した通信のほうは、接続先には選んだサーバーの所在地として届きます。
所在地を知られたくないアプリは、除外の欄に入れないでください。公共Wi-Fiを使っているときは、除外そのものを最小限にするのが安全です。

VPNは常時オンのままにしておいて大丈夫ですか?

海外に住んでいて日本の動画やサイトを毎日開く方なら、つなぎっぱなしのほうが扱いは楽になります。

滞在先のアプリが動かないという理由でVPNを切ってしまうと、戻し忘れが起きます。
そこは振り分けの除外に任せておけば、切り替えの操作そのものが要らなくなります。
切っている間は契約回線のIPアドレスがそのまま出ていくため、用事の途中で日本の配信サービスを開くと、海外からのアクセスとして扱われる点にも注意してください。

>>>【関連】【2026年10月最新】VPNをオフにするとどうなる?オフの仕方と勝手にオンになる原因を解説

iPhoneでアプリごとにVPNを分けることはできますか?

個人契約のVPNアプリでは対応していません。

Appleがアプリ別VPNの対象を、デバイス管理サービスで管理されたアプリに限定しているためです。
サイト単位の除外機能や、端末を使い分ける方法で代用することになります。

キルスイッチと一緒に使っても問題ありませんか?設定が効かないときは?

組み合わせ次第では、除外したアプリがつながらなくなります。

NordVPNの公式サポートでも、両方を有効にすると除外対象がキルスイッチに遮断されると案内されています。
振り分けを優先したいときは、キルスイッチは必要な場面に絞って使うのが現実的です。

登録したのに効いていないように見えるときは、この順番で切り分けてください。
①VPNを切ってつなぎ直す(WireGuard利用時は再接続まで反映されません)②キルスイッチをオフにして症状が変わるか見る③それでも直らなければDNSの食い違いを疑い、いったん除外を解除してVPN経由に戻す。

無料VPNでもスプリットトンネリングは使えますか?

対応していないものがほとんどです。

そもそも無料VPNは通信量や速度に制限があるうえ、安全性に問題を抱えているものも見つかっています。
振り分け機能を目的に選ぶなら、返金保証の付いた有料VPNを試すほうが確実です。

>>>【関連】無料のVPNネコは危険!安全ではない理由を解説【Netflix(ネトフリ)には使えない】

いちばん細かく振り分けられるのはどのVPNですか?

対応OSの広さという点では、Windows・Mac・Androidでアプリとサイトの両方を指定でき、向きの反転にも対応しているSurfsharkが一歩リードしています。
Android版ではIPアドレスの指定も使えるうえ、iPhoneでもサイト単位の除外が残っているのはこの会社だけです。

Mac中心の環境で、アプリとIPアドレスの両方を指定したい場合はExpressVPNも候補になります。

ただし日本のサービスへの接続安定性まで含めて考えるなら、NordVPNも有力な選択肢です。

VPN選びで迷ったときに読む記事

 

まとめ:スプリットトンネリングは「VPNを通さない通信」を決める機能

NordVPNは一番オススメのVPN

|この記事の要点

  1. VPNを通す通信と通さない通信を、アプリ単位・サイト単位で分けられる。

  2. Windows・Androidは主要3社とも対応、Macでアプリ単位ならSurfsharkかExpressVPN。

  3. iPhone・iPadはiOSの仕組み上、アプリ単位の振り分けができない。

  4. 除外した通信は暗号化されず、キルスイッチと併用すると遮断される。


今回は、VPNのスプリットトンネリングの仕組みと設定方法を解説しました。

海外から日本のサービスを使いながら、現地のアプリも並行して使いたい方にとって、つなぎ直す手間をなくしてくれる機能です。

一方で、外した通信はVPNに守られません。
「何を外すか」を決めることが、そのまま「どこを守らないか」を決めることになると考えて設定してください。

まずは返金保証のある大手VPNで、手持ちの端末にどの項目が表示されるかを確かめてみるのがおすすめです。

 

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3.

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