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【2026年最新】パスワード管理アプリおすすめ比較!NordPassなど6つの選び方とVPNの役割

※記事の一部にPRを含みます。

パスワード管理アプリ6つを公式の情報で比較し、端末と人数で選ぶ

 

パスワード管理アプリって結局どれがいいの?無料のものでも大丈夫?
ブラウザに保存してるから要らないと思ってたけど、使い回しが危ないって聞いて不安になってきた…

 

パスワード管理アプリは、「Appleの端末だけならAppleの「パスワード」アプリ、AndroidやWindowsが混ざるならBitwardenかProton Passの無料プラン、家族でまとめて管理したいなら1PasswordのFamilies」と、使っている端末と人数で選ぶのがいちばん失敗しません。

有料アプリの機能差は年々小さくなっていて、料金よりも「日本語で使えるか」「マスターパスワードを忘れたときに戻せるか」のほうが、使い続けられるかどうかを左右します。

この記事では、NordPass・1Password・Bitwarden・Proton Passの4つと、GoogleとAppleが標準で用意しているパスワード管理機能の合計6つを、料金・日本語対応・対応OS・復旧手段・第三者監査・漏洩スキャン・パスキー対応の7項目で比べました。
数字はすべて2026年10月時点の各社公式ページで確かめたものだけを載せ、確かめられなかった項目は「—」にしています。

この記事でわかること

  • パスワードの使い回しが危険な理由と、ブラウザ保存だけでは足りない理由(IPA・総務省の原文)
  • パスワード管理アプリ6つの料金・日本語対応・復旧手段・監査・漏洩スキャンの比較表
  • 使っている端末と人数から決める、自分に合うアプリの選び方
  • マスターパスワードを忘れたときに何が起きるか(アプリごとの違い)
  • パスワード管理アプリとVPNで、それぞれ守れる範囲の違い

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※最終データ更新:2026年10月

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Contents
  1. パスワードの使い回しが危険な理由|ブラウザ保存だけでは足りない
  2. パスワード管理アプリ(パスワードマネージャー)とは?守れる範囲と守れない範囲
  3. 【2026年10月】パスワード管理アプリ6つを7項目で比較
  4. パスワード管理アプリ6つの特徴|どんな人に向いているか
  5. 自分に合うパスワード管理アプリの選び方|端末と人数で決める
  6. パスワード管理アプリを使い始める手順|使い回しを安全に解消する
  7. パスワード管理アプリを使うときの注意点
  8. パスワード管理アプリについてよくある質問
  9. まとめ|端末と人数で選べば失敗しない。通信の保護はVPNで

パスワードの使い回しが危険な理由|ブラウザ保存だけでは足りない

1つのサービスから流出したパスワードが、ほかのサービスへの不正ログインに使い回される

パスワード管理アプリが要るかどうかは、「同じパスワードを2つ以上のサービスで使っているか」で決まります。
使い回しているなら、どれか1つのサービスからパスワードが流出した時点で、残りのサービスも同じ鍵で開けられる状態です。

1つ漏れると全部開く|総務省が注意している「使い回し」の手口

総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」は、使い回しについて次のように説明しています。


「パスワードはできる限り、複数のサービスで使い回さないようにしましょう。サービスから流出したアカウント情報を使って、他のサービスへの不正ログインを試す攻撃の手口が知られています」

※参照:「総務省|安全なパスワードの設定・管理」

流出は自分の不注意がなくても起きます。
どこかの企業のサーバーから会員情報が漏れれば、そこで使っていたメールアドレスとパスワードの組み合わせは、ほかのサービスのログイン画面で片っ端から試されます。

自分のメールアドレスがすでに流出しているかどうかは、メールアドレスの漏洩を無料で調べる方法で確かめられます。
漏洩していたときにやるべきことの全体像は個人情報が流出したらどうするかにまとめています。

IPAの基準は「10文字以上・記号混在・使い回さない」

IPA「日常における情報セキュリティ対策」。個人向けにパスワードの長さと使い回しの禁止が示されている

独立行政法人IPA(情報処理推進機構)は、個人向けの対策として次の基準を示しています。


「パスワードは可能な範囲で複雑な長い文字列を設定してください。大小英字、数字および記号を混在させて最低でも10文字にしてください。他のシステムやインターネットサービスで同じパスワードを使い回さないでください。」

※参照:「IPA|日常における情報セキュリティ対策」(最終更新 2023年4月20日)

この基準をサービスごとに別のパスワードで守ろうとすると、人の記憶では無理があります。
10文字以上の記号混じりのパスワードを、使っているサービスの数だけ覚えておくことは誰にもできません。
だからこそ、覚えるのを機械に任せる道具が必要になります。

ブラウザ保存だけでは足りない3つの理由

「Chromeに保存しているから大丈夫」という人は多いのですが、ブラウザの保存機能はそのブラウザの中でしか使えないのが弱点です。

  • 別のブラウザやアプリでは呼び出せない:Chromeに保存したパスワードは、Safariやスマホのアプリのログイン画面では出てこない
  • パスワード以外を預けられない:クレジットカード・二段階認証のコード・パスキー・Wi-Fiのパスワードまで一か所で管理できるのは専用アプリだけ
  • 家族や同僚と安全に共有する仕組みがない:サブスクのIDを家族に教えるとき、LINEで送ってしまう人が多い

ただし、GoogleやAppleの標準機能もここ数年で大きく進化しており、「漏洩したパスワードの警告」や「パスキー」は標準機能でも使えます。
標準機能で足りる人と、専用アプリが要る人の分かれ目は、後半の選び方で整理します。

 

パスワード管理アプリ(パスワードマネージャー)とは?守れる範囲と守れない範囲

パスワード管理アプリは、暗号化した金庫にパスワードを預け、ログイン画面で自動入力する道具

パスワード管理アプリ(パスワードマネージャー)は、サービスごとのIDとパスワードを暗号化した金庫(Vault)に預け、ログイン画面で自動入力してくれるアプリです。
利用者が覚えるのは、金庫を開けるためのマスターパスワード1つだけになります。

仕組み|運営会社も中身を見られない「ゼロ知識」設計

この記事で扱う有料系4つ(NordPass・1Password・Bitwarden・Proton Pass)は、いずれも暗号化と復号を利用者の端末側で行い、運営会社は金庫の中身を見られない設計を採っています。

たとえばBitwardenは、公式ヘルプで「Bitwardenにはマスターパスワードにアクセス・取得・リセットする手段がない」と明記しています。
1Passwordも、アカウントパスワードは運営側に知らされず、運営がリセットすることはできないとしています。

※参照:「Bitwarden|Forgot My Master Password」「1Password Support|If you forgot your account password」

安心できる設計である一方、マスターパスワードを忘れると運営に頼れないという裏返しがあります。
だからこの記事では、比較の軸に「復旧手段」を入れています。

守れないもの|通信経路・フィッシング・端末のウイルス

パスワード管理アプリが守るのは「保管したパスワードそのもの」と「推測されやすい・使い回しのパスワードを直すきっかけ」までです。
次のものは、別の層の対策が要ります。

守りたいもの 担当する対策
カフェや空港のフリーWi-Fiでの通信の盗み見 VPN(通信経路の暗号化)
偽のログイン画面に自分で入力してしまう(フィッシング) パスキー・二段階認証・自動入力が出ないときに疑う習慣
端末に入り込んだウイルス・情報を盗むソフト OSの更新・セキュリティソフト
企業側のサーバーからの会員情報の流出 利用者側では防げない。漏洩スキャンで早く気づいて変える

VPNが守れるのも通信経路だけで、弱いパスワードや企業側からの流出はVPNでは防げません。
VPNで守れる範囲と守れない範囲はVPNの危険性とセキュリティリスクで詳しく書いています。

 

【2026年10月】パスワード管理アプリ6つを7項目で比較

パスワード管理アプリ6つを、料金・日本語・対応OS・復旧手段・監査・漏洩スキャン・パスキーの7項目で比較

比べたのは、Nord SecurityのNordPass、AgileBitsの1Password、オープンソースのBitwarden、スイスのProton AGのProton Passと、Google パスワード マネージャー、Appleの「パスワード」アプリの6つです。
料金と無料枠・日本語・対応OSの表と、復旧・監査・漏洩スキャン・パスキーの表の2つに分けました。

比較表1|料金・無料枠・日本語対応・対応OS

アプリ 有料プラン(年払いの月額) 無料枠 日本語 対応OS
NordPass App Storeの課金で12か月 3,900〜4,900円(公式サイトの表示は要確認) あり(複数端末の同時利用は不可) △ アプリの対応言語に日本語なし Windows / macOS / Linux / Android / iOS
1Password Individual 2.99ドル/Families(5人)4.49ドル なし(14日間の無料トライアル) ○ Windows / macOS / Linux / Android / iOS
Bitwarden Premium 1.65ドル/Families(6人)3.99ドル あり(端末数・件数とも無制限) ○ Windows / macOS / Linux / Android / iOS
Proton Pass Pass Plus 374円/Pass Family(6人)624円(円建て表示) あり(端末数・件数とも無制限) ○ Windows / macOS / Linux / Android / iOS
Google パスワード マネージャー 無料 全機能 ○ Android / Chrome(PC)/ iPhone・iPad
Apple「パスワード」 無料 全機能 ○ iOS 18 / iPadOS 18 / macOS Sequoia / visionOS 2以降、Windows(iCloud経由)

※2026年10月時点。参照:「1Password|個人向けプランの料金」「Bitwarden|Pricing」「Proton Pass|Pricing」「App Store|NordPass」「Apple サポート|パスワードアプリ」「Google アカウント ヘルプ|Google パスワード マネージャー」

比較表2|復旧手段・第三者監査・漏洩スキャン・パスキー

アプリ マスターパスワードを忘れたときの復旧 第三者監査 漏洩スキャン パスキー
NordPass 24文字のリカバリーコードのみ(両方失うと金庫を初期化) Cure53 Data Breach Scanner(有料) ○
1Password リカバリーコード+家族の管理者による復旧 ISE・Onica、SOC 2 Type 2、ISO 27001 Watchtower(漏洩サイト・使い回し・2FA未設定) ○
Bitwarden 信頼できる人へのEmergency Access(Premium) Cure53ほか複数社、SOC 2 Type 2、ISO 27001、オープンソース Data Breach report は無料、Exposed Passwords は Premium ○(拡張・iOS 17以降・Android 14以降)
Proton Pass リカバリーフレーズ(12語)かリカバリーファイル。Emergency Accessは有料 Cure53、オープンソース 弱い・使い回しの警告は無料、Dark Web Monitoring は Pass Plus 以上 ○(無料でも全端末)
Google パスワード マネージャー Googleアカウントの再設定手段 — パスワード チェックアップ(漏洩・脆弱・使い回し) ○
Apple「パスワード」 Apple Accountの復旧用連絡先(最大5人)・復旧キー — セキュリティに関する推奨事項(既知のデータ漏洩・使い回し) ○

※参照:「1Password Support|Security audits of 1Password」「Bitwarden|Compliance, Audits, and Certifications」「Proton|Proton Pass is open source and audited for security」「NordPass Support|What is a Recovery Code?」

GoogleとAppleの「第三者監査」は、パスワード管理機能だけを対象にした監査報告を公開していないため「—」にしました。
両社のアカウント全体のセキュリティが低いという意味ではありません。

料金|円で払えるのはProton PassとNordPass、ドル建てが1PasswordとBitwarden

有料プランの月額は、年払いに直すとどれも数百円に収まります。
差が出るのは金額そのものより、円で払えるかと無料で始められるかです。

Proton Passは日本からアクセスすると料金が円で表示され、2026年10月時点ではPass Plusが年払いで月374円(通常624円)、6人まで使えるPass Familyが月624円(通常874円)でした。
NordPassは公式サイトが機械からの閲覧を受け付けなかったため、日本のApp Storeの課金一覧で確かめています。12か月プランが3,900〜4,900円、1か月プランが550〜650円の価格帯で、申込時のセールによって変わります。

1PasswordとBitwardenの公式サイトはドル建てです。
1PasswordはIndividualが年払いで月2.99ドル(通常3.99ドル)、5人までのFamiliesが月4.49ドル(通常5.99ドル)で、どちらも14日間の無料トライアル付きですが、無料プランはありません。
BitwardenはPremiumが月1.65ドル(年19.80ドル)、6人までのFamiliesが月3.99ドル(年47.88ドル)で、無料プランでも端末数と保存件数に上限がありません。

※1Passwordの割引は公式サイトから直接申し込んだ新規利用者の初年度・年払いが対象で、アプリストア経由は対象外と注記されています。円でいくらになるかは、申込画面か日本のApp Storeの課金一覧で確認してください。

日本語対応|NordPassだけアプリの対応言語に日本語がない

App Store(日本)のBitwarden。デベロッパはBitwarden Incで、言語欄にJAが入り無料で始められる

日本のApp Storeの掲載ページを見ると、1Password・Bitwarden・Proton Passは「言語」の欄にJA(日本語)が入っています。
Bitwardenは日本語を含む60言語、Proton Passは日本語を含む30言語です。

一方のNordPassは、公式サポートが案内する対応言語が英語・ドイツ語・フランス語・イタリア語・スペイン語・オランダ語・リトアニア語の7つで、日本語が含まれていません。
公式サイトには日本語のページがあるものの、アプリの画面は英語などで使うことになります。

※参照:「NordPass Support|How to change NordPass language」「App Store|Bitwarden パスワードマネージャー」「App Store|Proton Pass」

復旧手段|「忘れたら終わり」の度合いがいちばん違う項目

ゼロ知識設計のアプリは、運営がマスターパスワードを戻せません。
その代わりに各社が用意している保険の形が、はっきり分かれています。

  • NordPass:登録時に表示される24文字のリカバリーコードが唯一の保険。マスターパスワードとコードの両方を失うと、金庫のリセット(保管データの消去)しか道がない。生体認証を有効にしていれば、顔や指紋でコードを作り直せる
  • 1Password:リカバリーコードに加えて、Familiesなら家族の管理者(family organizer)がメンバーのアカウントを復旧できる
  • Bitwarden:あらかじめ指定した信頼できる人に金庫を開けてもらうEmergency Access(Premium以上)
  • Proton Pass:12語のリカバリーフレーズかリカバリーファイルで復旧。メールや電話での再設定はパスワードを変えられるだけで、暗号化されたデータは戻らない
  • Google・Apple:アカウント自体の再設定手段に従う。Appleは最大5人の復旧用連絡先を指定できる

※参照:「Proton|Proton Account recovery explained」「Apple サポート|Apple Accountの復旧用連絡先を設定する」

一人で使うならどれでも、リカバリーコードやフレーズを紙に書いて家の決まった場所に置くことが前提になります。
家族や高齢の親に使ってもらうなら、本人以外が助けられる1PasswordかBitwardenのEmergency Accessが現実的です。

漏洩スキャン|無料で使えるのはBitwarden・Google・Apple

「自分のパスワードが既知の流出事故に含まれていないか」を調べる機能は、6つすべてにあります。
違うのは、無料で使えるかどうかです。

Bitwardenは、Have I Been Pwned(HIBP)のデータベースと照合するData Breach report を無料プランでも使えると公式ヘルプに書かれています。
Googleのパスワード チェックアップは「漏洩している」「脆弱である」「複数のアカウントで使用されている」の3点を無料で調べ、Appleの「パスワード」アプリも既知のデータ漏洩で流出したパスワードを警告します。

NordPassのData Breach Scanner、Proton PassのDark Web Monitoringは有料プラン限定です。
1PasswordのWatchtowerは、漏洩が報告されたサイト・流出したパスワード・使い回し・二段階認証を設定していないサイト・パスキーに対応しているのに未設定のサイトまで一覧にしてくれます。

※参照:「Bitwarden|Vault Health Reports」「Google アカウント ヘルプ|不正使用されたパスワードを変更する」「1Password Support|Watchtower」

パスキー|6つとも対応。条件が付くのはBitwardenのAndroid

パスワードの代わりに顔や指紋でログインするパスキーは、6つすべてが保存と利用に対応しています。
Bitwardenだけは公式ヘルプに「iOS 17.0以降」「Android 14.0以降」という条件が明記されているので、古いスマホの人は確認してください。

パスキーと二段階認証の設定手順は二段階認証とパスキーの設定方法で、Apple・Google・Microsoftの公式ヘルプに沿って解説しています。

 

パスワード管理アプリ6つの特徴|どんな人に向いているか

App Store(日本)のNordPass。デベロッパはNordvpn S.A.で、無料・アプリ内課金という扱い

ここからは1つずつ、強みと「向いていない人」を書きます。

NordPass|NordVPN利用者なら上位プランに付いてくる

NordPassは、NordVPNと同じNord Securityが提供するパスワード管理アプリです。
暗号化方式にXChaCha20を使い、Cure53の第三者監査を受けています。

いちばんの特徴は、NordVPNのPlus・Complete・Ultraプランを契約していると、NordPassのプレミアム機能が含まれることです。
NordVPNの公式サポートが「Plus、Complete、Ultraのいずれかを契約していれば、NordPassパスワードマネージャーを含むバンドルになっている」と案内しています。

※参照:「NordVPN Support|How to set up password manager with NordPass」

向いていないのは、アプリを日本語で使いたい人と、無料のまま複数端末で同期したい人です。
使い方や無料版でできることの詳細はNordPassの使い方と評判にまとめています。

1Password|家族で使う・日本語で迷わず使いたい人向け

1Password公式の個人向け料金ページ。表示通貨はUSDで、Individualは月2.99ドル(年払い)

※参照:「1Password|個人向けプランの料金」

1Passwordは、AES-GCM-256の暗号化にアカウントパスワードと128ビットのシークレットキーを組み合わせる二重鍵の設計で、日本語のアプリ・日本語の公式ページがそろっています。
日本のApp Storeでの評価は4.6(3,875件)と、6つの中でも利用者の多さがうかがえます。

強みはFamiliesプランの復旧の仕組みです。
家族の管理者がメンバーのアカウントを復旧できるので、親や子どもがマスターパスワードを忘れても、金庫ごと消す事態を避けられます。

向いていないのは、無料のまま使いたい人です。無料プランがなく、14日間のトライアルの後は有料になります。

Bitwarden|無料で端末数無制限、オープンソースで監査も公開

Bitwarden公式の料金ページ。Premiumは年払いで月1.65ドル、Familiesは6人までで月3.99ドルのドル建て表示

※参照:「Bitwarden|Pricing」

Bitwardenは、コードの全体がGitHubで公開されているオープンソースのパスワード管理アプリです。
公式ページには、2025年だけでもCure53・ETHチューリッヒの応用暗号グループ・Palo Alto NetworksのUnit 42などによる監査が並び、SOC 2 Type 2とISO 27001の認証も取得しています。

無料プランで端末数も保存件数も無制限、HIBPと照合する漏洩レポートも無料で使えるので、「まず無料で始めたい」人の第一候補です。
Premium(月1.65ドル)に上げると、認証コードの生成・Emergency Access・弱いパスワードや使い回しのレポートが加わります。

向いていないのは、画面の作り込みや案内の親切さを求める人です。
機能は十分ですが、設定項目の名前が技術寄りで、最初の取り込みで戸惑う人もいます。

Proton Pass|円建てで安く、無料でもパスキーとエイリアスが使える

Proton Pass公式の料金ページ。日本からは円建てで表示され、Pass Plusは年払いで月374円、Pass Familyは月624円

※参照:「Proton Pass|Pricing」

Proton Passは、スイスのProton AGが提供するアプリで、アプリはすべてオープンソース、Cure53の監査も受けています。
日本のApp Storeでの評価は4.8(248件)、対応言語に日本語が入り、iOS 17.0以降で使えます。

無料プランでもログイン情報と端末数が無制限で、パスキーも全端末で使えます。
メールアドレスを隠す「hide-my-email」エイリアスを無料で10個まで作れるのも、ほかにない特徴です。

有料のPass Plus(年払いで月374円)に上げると、ダークウェブ監視・認証コードの生成・Emergency Access・エイリアス無制限が加わります。
向いていないのは、家族の管理者による復旧を期待する人です。復旧は本人のリカバリーフレーズかファイルが前提になります。

Google パスワード マネージャー|AndroidとChromeで完結する人の標準

Googleアカウントに保存するパスワード管理機能で、Android・Chrome(パソコン)・iPhone/iPadで使えます。
パスキーをGoogleアカウントに保存でき、保存したパスワードがインターネット上に漏洩したときの通知と、パスワード チェックアップでの一括点検が無料です。

向いていないのは、Safariや他社ブラウザを主に使う人と、クレジットカードやメモまで一か所で管理したい人です。

Apple「パスワード」アプリ|Appleの端末だけで暮らしている人の標準

iOS 18・iPadOS 18・macOS Sequoia・visionOS 2以降に入っている「パスワード」アプリで、パスワード・パスキー・2ファクタ認証の確認コード・Wi-Fiのパスワードを管理できます。
推測されやすいパスワード・複数回使っているパスワード・既知のデータ漏洩で流出したパスワードには「セキュリティに関する推奨事項」として警告が出ます。

Windowsでは、Windows用iCloudを入れてChromeかEdgeの拡張機能を設定すれば自動入力できます。
ただしAndroidには対応していません。

※参照:「Apple サポート|パスワードアプリでパスワードやパスキーを作成・管理し、Apple製デバイス間で共有する」「Apple サポート|WindowsコンピュータでiCloudパスワードを設定する」

 

自分に合うパスワード管理アプリの選び方|端末と人数で決める

使っている端末と人数から、無料の標準機能で足りるか、有料アプリが要るかを決める

機能表を眺めるより、次の順で絞るほうが早く決まります。

|パスワード管理アプリの選び方(3つの質問)

  1. 1. 使っている端末はAppleだけ? → はい:Appleの「パスワード」アプリで足りる。Windowsが1台あってもiCloud経由で使える/いいえ:次へ
  2. 2. 家族や親と一緒に管理したい? → はい:1PasswordのFamilies(管理者が復旧できる)かBitwardenのFamilies(6人・Emergency Access)/いいえ:次へ
  3. 3. 無料で始めたい? → はい:BitwardenかProton Passの無料プラン/いいえ:NordVPNの上位プランを使っているならNordPass、日本語の手厚さなら1Password

Appleの端末だけの人|標準の「パスワード」アプリで十分

iPhone・iPad・Macで完結しているなら、追加のアプリを入れる理由はほとんどありません。
パスキー・確認コード・漏洩の警告・家族との共有グループまで標準で使え、会社のWindowsが1台あってもiCloud経由で自動入力できます。

AndroidとWindowsが混ざる人|BitwardenかProton Passの無料プラン

Androidのスマホに会社のWindows、家ではiPadのように端末がばらばらなら、全OSに対応していて無料で端末数に上限がないBitwardenかProton Passが候補です。
漏洩レポートを無料で使いたいならBitwarden、メールアドレスを隠すエイリアスまで使いたいならProton Pass、と機能で選べます。

Googleの標準機能でも足りますが、Safariで開くサイトや、ブラウザ以外のアプリのログインで自動入力が出ない場面があります。

家族で使う人|復旧を他人が手伝える1PasswordかBitwarden

家族での利用で起きる事故は、流出より「誰かがマスターパスワードを忘れる」ほうが多いものです。
1PasswordのFamiliesは管理者がメンバーのアカウントを復旧でき、BitwardenのFamiliesはEmergency Accessで信頼できる人が金庫を開けられます。

NordPassのFamilyは6アカウント使えますが、ほかのメンバーが代わりに金庫を開け直す仕組みは案内されていないため、各自がリカバリーコードを管理する前提です。

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日本語の画面が必要なければ、VPN・パスワード管理・漏洩監視が1つのNord Accountにまとまります。

 

パスワード管理アプリを使い始める手順|使い回しを安全に解消する

パスワード管理アプリに取り込み、使い回しているパスワードを重要なサービスから順に変える

どのアプリを選んでも、やることは同じ3段階です。
最初の週に全部やろうとせず、重要なサービスから順に進めてください。

手順1. アプリを入れてブラウザ保存のパスワードを取り込む

アプリを入れたら、まずマスターパスワードを決め、リカバリーコード(フレーズ)を紙に控えるところまで終わらせます。
その後、ChromeやSafariに保存されていたパスワードをインポートし、取り込みが終わったらブラウザ側の保存をオフにして二重管理をやめます。

手順2. 使い回しの警告が出たものを、お金に関わる順に変える

取り込みが終わると、各アプリの漏洩スキャンや使い回しの警告が一覧になります。
全部を一度に変える必要はなく、ネット銀行・証券・主要なメール・Apple/Google/Amazonのアカウントのように、乗っ取られたときの被害が大きい順に、生成機能で作った長いパスワードに差し替えていきます。

手順3. 重要なサービスは二段階認証かパスキーにする

パスワードを変えたら、同じサービスで二段階認証かパスキーを有効にします。
総務省は「利用するシステムで多要素認証の設定が可能な場合は積極的に利用しましょう」と案内しており、パスワードが漏れてもログインを止められる最後の壁になります。

総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」。多要素認証の設定が可能な場合は積極的に利用するよう案内している

※参照:「総務省|安全なパスワードの設定・管理」

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パスワード管理アプリを使うときの注意点

パスワード管理アプリを使うときは、マスターパスワードの管理と通信経路の保護を別に考える

マスターパスワードだけは自分で覚え、復旧手段を紙で残す

全部のパスワードを1つの金庫に入れる以上、マスターパスワードは長く・ほかで使っていない・本人は思い出せるものにします。
ゼロ知識設計のアプリは運営が戻せないので、リカバリーコードやフレーズを控えずに使い始めるのがいちばん危険です。

NordPassはマスターパスワードと24文字のリカバリーコードの両方を失うと、金庫をリセット(保管データを消去)する以外に道がありません。Proton Passも、メールや電話での再設定ではパスワードを変えられるだけで、暗号化されたデータは戻りません。使い始めた当日に、紙に書いて保管場所を決めてください。

ブラウザ保存との二重管理をやめる

アプリに取り込んだ後もブラウザ側の保存を残しておくと、古いパスワードが自動入力されて「変えたはずなのに入れない」が起きます。
取り込みが終わった時点で、ブラウザ側のパスワード保存はオフにしてください。

通信経路は別の対策|フリーWi-FiではVPNを併用する

パスワード管理アプリは、金庫の中身を守る道具です。
カフェや空港のフリーWi-Fiで、ログイン画面に入力した内容や閲覧しているサイトが同じネットワークの第三者に見られるかどうかは、アプリの担当ではありません。

IPAはテレワークの注意点として「公衆Wi-Fiを利用する場合は、必要に応じて信頼できるVPNサービスを利用してください」と案内しています。
外出先で金融機関やクラウドにログインすることが多いなら、通信経路の暗号化はVPNに任せ、パスワードの強さはアプリに任せる、という役割分担になります。

※参照:「IPA|テレワークを行う際のセキュリティ上の注意事項」

フリーWi-Fiで何が見られるかは公共Wi-Fiを安全に使う方法に、VPN側が通信の記録を残さないかどうかはノーログVPNの選び方にまとめています。
NordVPNならPlus以上のプランにNordPassが含まれるので、パスワード管理と通信の保護を1つの契約でそろえられます。

 

パスワード管理アプリについてよくある質問

パスワード管理アプリに関してよくある質問

パスワード管理アプリは無料のものでも安全ですか?

この記事で挙げた無料プラン(Bitwarden・Proton Pass・NordPass・Google・Apple)は、有料プランと同じ暗号化の仕組みで動いています。
無料と有料の違いは、端末数・漏洩監視・認証コードの生成・Emergency Accessのような付加機能で、金庫の強さそのものではありません。
ただし、提供元がはっきりしない無名の無料アプリにパスワードを預けるのは避けてください。

パスワードマネージャーが乗っ取られたら全部漏れませんか?

ゼロ知識設計のアプリは、運営のサーバーに置かれているのが暗号化済みのデータだけで、復号の鍵は利用者のマスターパスワードから作られます。
運営のサーバーが攻撃されても、マスターパスワードが長く推測されにくいものであれば、中身を読まれる可能性は低く抑えられます。
だからこそマスターパスワードだけは、ほかで使っていない長いものにしてください。

ブラウザのパスワード保存と何が違うのですか?

ブラウザ保存はそのブラウザの中でしか使えず、パスワード以外(カード・確認コード・メモ)を預けられず、家族と安全に共有する仕組みもありません。
GoogleとAppleの標準機能は、ブラウザ保存から一段進んで、漏洩の警告とパスキーまで使えるようになっています。

NordPassはNordVPNを契約していれば無料で使えますか?

NordVPNのPlus・Complete・Ultraプランには、NordPassのパスワードマネージャーが含まれていると公式サポートが案内しています。
Basicプランには含まれないので、契約中のプランを確認してください。

マスターパスワードを忘れたらどうなりますか?

アプリによって違います。
NordPassは24文字のリカバリーコード、Proton Passは12語のリカバリーフレーズかリカバリーファイル、1Passwordはリカバリーコードか家族の管理者、BitwardenはEmergency Accessで指定した人、がそれぞれの復旧手段です。
どれも持っていない場合、ゼロ知識設計のアプリは運営が戻せないため、金庫を初期化することになります。

パスキーがあればパスワード管理アプリは要らなくなりますか?

パスキーに対応したサービスはまだ一部で、多くのサイトは当面パスワードでのログインが残ります。
6つのアプリはどれもパスキーとパスワードを同じ金庫で管理できるので、移行期の今は「両方を1か所にまとめる道具」として使うのが現実的です。

海外にいるときも使えますか?

6つとも、国によって使えなくなるという案内は公式にありません。
ただし、海外のフリーWi-Fiからネット銀行などにログインするときの通信経路の保護はアプリの範囲外なので、NordVPNのようなVPNの併用をおすすめします。

 

まとめ|端末と人数で選べば失敗しない。通信の保護はVPNで

パスワード管理アプリ6つを、料金・日本語・対応OS・復旧手段・監査・漏洩スキャン・パスキーの7項目で比べました。
機能の差は小さくなっており、決め手は「日本語で使えるか」「忘れたときに誰が助けられるか」「無料で始められるか」の3つです。

ポイント

  • Appleの端末だけなら、標準の「パスワード」アプリで足りる
  • AndroidやWindowsが混ざるなら、BitwardenかProton Passの無料プランから
  • 家族で使うなら、管理者が復旧できる1PasswordのFamiliesか、Emergency AccessのあるBitwarden
  • NordVPNのPlus以上を使っているなら、NordPassが追加料金なしで付いてくる
  • どれを選んでも、リカバリーコードを紙で残し、重要なサービスは二段階認証かパスキーにする

パスワード管理アプリが守るのは金庫の中身まで、フリーWi-Fiでの通信経路はVPNの担当です。
企業側からの流出は利用者には防げないので、漏洩チェックで早く気づき、流出したときの対処を先に知っておくことが、いちばん確実な備えになります。

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