


結論からお伝えします。2026年10月時点で、NordVPNのアプリを中国本土で立ち上げても接続は通りません。
これは設定の失敗でも、端末の不調でもありません。
NordVPN自身がサポートページで、中国では自社アプリが遮断されていると認めています。
ただし「NordVPNが中国でまったく役に立たない」という話でもありません。
公式サポートには、アプリを使わずに接続する手動設定の手順が端末ごとに用意されています。
この記事では、NordVPNの公式サポートで確認できる内容だけを使って、中国で何が起きているのか、公式が案内している回避策は何か、そして現実的にどう備えるべきかを整理しました。
「VPNを入れれば中国でも問題なく使えます」といった書き方はしません。
ご自身で判断できるように、確認できた事実と、確認できていないことを分けてお伝えします。
この記事でわかること
- NordVPNの公式アプリが中国で使えない理由と、公式サポートの記載内容
- Windows・Mac・iPhone・Androidで状況がどう違うか
- 公式が案内している手動IKEv2/IPsec接続の流れ
- 難読化サーバーやNordWhisperが中国では別扱いになっている理由
- 中国での利用を前提にVPNを選ぶときの判断材料
【専門チームが監修】信頼性の高い情報を保証

当サイトは、70個以上の有料/無料VPNをテストしてきた専門のプロチームが記事の監修を行っています。
素人が運営しているブログや、信憑性が低い収益目的サイトの情報には気をつけましょう。
●VPN UNIVERSITYの信頼性
|
VPNの検証に費やした時間 |
33,000時間+ |
|
これまでに検証したVPNの数 |
80個+ |
|
接続スピードの検証回数 |
4,400回+ |
|
IPアドレス& DNS漏えいの確認回数 |
9,200回+ |
|
VPN調査員の派遣国数 |
50カ国+ |
※最終データ更新:2026年10月
|まず押さえておきたい3点
-
NordVPNの公式アプリは、中国では遮断されている(公式サポートに記載あり)
-
iPhone・Android・Macは、手動設定という公式の回避策が案内されている
-
Windowsは手動設定まで遮断されており、公式も解決を検討中としている
【2026年10月調査】NordVPNが中国で繋がらない理由|公式サポートの回答

インターネット上には「中国でもNordVPNは繋がった」という書き込みと「まったく繋がらない」という書き込みの両方が残っていて、どちらを信じればよいのか分かりにくくなっています。
判断の材料になるのは、提供元であるNordVPN自身の案内です。
同社のサポートセンターには、中国から接続できない場合の専用ページが端末ごとに用意されています。
そこに書かれている内容は、端末によってはっきり差があります。
|端末別に見た中国での状況(2026年10月時点・NordVPN公式サポートの記載より)
| 端末 | 公式アプリの状況 | 公式が案内している対処 |
| iPhone・iPad | 中国で完全に遮断 | 手動でIKEv2/IPsecを設定する |
| Android | 中国で完全に遮断 | strongSwanアプリでIKEv2/IPsecを設定する |
| Mac | 中国で完全に遮断 | 手動でIKEv2/IPsecを設定する |
| Windows | アプリも手動用の設定も遮断 | ほかの端末から接続するよう案内 |
同じサービスでも、Windowsだけは打つ手が残っていないという点が読み取れます。
iPhone・Android・Macは「アプリが完全に遮断されている」と明記

※参照:「NordVPN公式サポート「中国からiOSで接続できない場合」」
iPhone向けのページには、中国ではiOSアプリが完全に遮断されているため、この記事で説明する方法で接続する必要があるという趣旨の説明が冒頭に置かれています。
Android向け、Mac向けのページにも、それぞれ同じ形でアプリが遮断されている旨が書かれています。
つまり、アプリを入れ直しても、再ログインしても、サーバーを選び直しても結果は変わりません。
アプリという入口そのものが塞がれているためです。
※参照:「NordVPN公式サポート「中国からAndroidで接続できない場合」」
Windowsは手動の設定まで遮断されている

※参照:「NordVPN公式サポート「中国からWindowsで接続できない場合」」
Windows向けのページには、中国の地域で手動接続用のサーバー設定とアプリの両方が最近になって遮断されたと書かれています。
そのうえで、開発チームが状況を把握しており、解決に取り組んでいるという説明が続きます。
対処として案内されているのは、別の端末から接続することです。
Windowsのパソコン1台だけで中国へ渡る予定なら、この点は出発前に知っておく必要があります。
難読化サーバーやNordWhisperも中国では別扱い

NordVPNには、VPN通信を普通の通信に見せかける難読化サーバーと、規制の強い回線向けに作られたNordWhisperという接続方式があります。
規制の強い国から繋がらないときの案内ページでは、この2つを順に試すよう書かれています。
ところが同じページには、中国から接続する場合は別の手順を見るようにという但し書きが添えられています。
中国だけが、通常の規制対策とは切り離して扱われているということです。
※参照:「NordVPN公式サポート「通信が制限された国での接続のトラブルシューティング」」
古い解説記事には「難読化サーバーに切り替えれば中国でも通る」と書かれているものがありますが、公式の案内が変わっている以上、その前提はもう成り立ちません。
>>>【関連】中国の検閲(金盾)の仕組みを詳しく知りたい方はこちら
そもそも中国のネット規制を越えるにはVPNが必要
VPNとは

VPNとは、Virtual Private Network(バーチャルプライベートネットワーク)の略です。
ウェブサイトやアプリケーションは、IPアドレスと呼ばれるインターネット上の住所的な数値を元に、アクセス元を判別しています。
VPNを利用すればIPアドレスを別のものに変更することができるため、実際のアクセス国ではなくVPNで接続したサーバーの国から訪問しているように装うことができます。
また、通信も暗号化されてセキュリティが強化されるため、情報漏えいやハッキングのリスクを回避することが可能になります。
【図解】VPN接続がある場合とない場合の比較


中国では、国外へ出ていく通信が国の仕組みで選別されています。
この選別に引っかかったサービスは、読み込みが終わらない、途中で切れる、といった状態になります。
日本のサービスを中国から使うには、通信を暗号化して別の国を経由させるVPNが前提になります。
ただし中国の場合は、そのVPN自体が検知の対象になっている点が他の国と違います。
中国では「VPNを使っていること」自体が見破られる

通信の中身は暗号化されていて読めません。
それでも、通信の量やタイミングといった振る舞いのくせから、VPNかどうかを判別する手法が研究されています。
VPN LIFEが紹介している大学の研究では、中身を解かないままVPN通信を85%超の精度で見分けられるという結果が示されています。
※出典:「VPN LIFE|中国でのVPN利用は違法?規制の背景と検知の仕組み」
アプリの遮断は、この判別の精度が上がったことの延長線上にあると考えると理解しやすくなります。
会社側が対策を出すたびに、規制側もそれを追いかけるという関係が続いているためです。
接続先は中国国内のサーバーではなく日本を選ぶ

ときどき「中国本土にサーバーがあるVPNを選ぶべきか」と聞かれますが、必要なのは中国の外にあるサーバーです。
VPN LIFEが7社の公開サーバー一覧を155カ国ぶん数えた集計では、中国本土に拠点を公開しているのは3社でした。
一方で、つなぎ先として使われる香港・日本・シンガポールは7社すべてが拠点を持っています。
※出典:「VPN LIFE|NordVPNは中国で繋がらない?公式の回答とサーバー拠点の集計」
日本のサービスを使いたいなら、選ぶべき接続先は日本です。
中国国内の拠点数は、VPNを選ぶ基準になりません。
中国でNordVPNを使う公式の手順|手動でIKEv2/IPsecを設定する

アプリが遮断されていても、NordVPNの公式サポートは端末に直接VPN接続を設定する方法を案内しています。
これはアプリを経由せず、端末に元から入っているVPN機能を使う形です。
Windows以外の端末であれば、この手順が公式に用意された唯一の道になります。
|中国でNordVPNに手動接続するまでの流れ
-
渡航前に契約を済ませ、証明書とサービス認証情報を手元にそろえる。
-
端末のVPN設定に、IKEv2/IPsecの接続先を手で登録する。
-
登録した日本のサーバーへ接続し、通信できるか確かめる。
1. 渡航前に証明書とサービス認証情報をそろえる

手動接続には、アプリのログイン用メールアドレスとパスワードではなく、サービス認証情報と呼ばれる専用のIDとパスワードを使います。
これはNordVPNのアカウントページで、手動設定用の項目から確認できると案内されています。
あわせて、接続用の証明書ファイルも先にダウンロードしておきます。
中国に入ってからでは、そのアカウントページ自体が開けないおそれがあります。
証明書・認証情報・接続先のサーバー名は、日本にいるうちに控えておいてください。
2. 端末のVPN設定に手動で接続先を登録する

iPhoneやiPadの場合は、設定アプリのVPNの項目から接続先を追加します。
種類にIKEv2を選び、サーバー名と認証情報を入力する流れです。
Androidの場合は、公式サポートがstrongSwanという別のアプリを使う手順を案内しています。
証明書を読み込ませ、MTUの値やIPv6の扱いを指定したうえで接続先を作ります。
Macの場合は、証明書をキーチェーンに読み込んで信頼の設定を変えたうえで、システムのVPN設定に接続先を追加します。
接続先として公式ページに例示されているサーバー名には、日本のサーバーも含まれています。
日本のサービスを使う目的なら、日本の接続先を選んでください。
3. 日本のサーバーへ接続して通信を確かめる

登録した接続先をオンにして、日本のサイトが開くかどうかを見ます。
つながらないときは、公式ページに載っている別のサーバー名に変えて試すのが基本の対処です。
同じ会社のサーバーでも、遮断されている拠点とそうでない拠点があるためです。
Windowsのパソコンでは、この手動設定も遮断されていると公式が説明しています。
Windowsしか持たずに渡航する予定なら、スマートフォンやタブレットなど別の端末を用意しておくか、はじめから別のVPNを検討してください。
中国でNordVPNを使うときの注意点とリスク

手動設定で通ったとしても、そのまま安心してよいわけではありません。
出発前に押さえておきたい点を挙げます。
VPNネコなどの無料VPNは使わない

無料VPNは個人情報漏えいの危険性や、ウイルス感染のリスクがあります。
また、接続スピードも低速なため、快適に動画視聴やインターネットを楽しむことができません。
>>>【関連】VPNネコの危険性に関する記事はこちら
>>>【関連】公共のフリーWi-Fiを安全に使う方法はこちら
>>>【関連】最安を調査!価格が安いVPNサービスのランキングはこちら

有料のVPNでさえ遮断されている環境で、無料をうたうサービスが安定して通ると考える理由はありません。
加えて、無料のVPNは通信内容の扱いが不透明なものが多く、仕事のやり取りを通す経路には向きません。
>>>【関連】通信記録を残さないノーログVPNの考え方はこちら
契約もインストールも日本にいるうちに済ませる
現地からは、VPN会社のサイトやアプリストアの該当ページに届かないことがあります。
契約・支払い・アプリの導入・手動設定の下書きまでを日本で終わらせておくのが、いちばん確実な備えです。
スマートフォンとパソコンの両方を持っていくなら、両方で動作を見ておきましょう。
1社だけに頼らない
中国の通信環境は月単位で変わります。
昨日まで通っていた方法が、今日は通らないということが実際に起きます。
連絡手段を1つのVPNだけに預けないことが、現実的なリスク対策になります。
日本の回線をそのまま使えるローミングなど、VPN以外の手段も並行して用意しておくと安心です。
>>>【関連】中国で使えるアプリ・使えないアプリの一覧はこちら
現地の規制の扱いは断定できない
中国では、当局の認可を受けないVPN事業の提供が規制の対象とされています。
個人が旅行や出張で使う場合にどう扱われるかについては、公的に確認できる情報が限られています。
当サイトでは「問題ない」とも「違法だ」とも断定しません。運用は変わることがあるため、渡航前に最新の状況をご確認ください。
>>>【関連】VPNの利用が制限されている国の一覧はこちら
中国で使えるおすすめVPNは?NordVPN以外の選択肢

Windowsしか持っていない場合や、手動設定まで手が回らない場合は、ほかのVPNを検討したほうが早いこともあります。
ここでは、判断の材料になる情報が公式に確認できるものだけを挙げます。
選ぶ基準は「難読化」と「日本の拠点の多さ」

規制の強い環境で見るべき点は2つです。
-
VPN通信であることを隠す仕組みを持っているか
-
つなぎ先となる日本の拠点が十分にあるか
逆に、中国本土に拠点があるかどうかは基準になりません。
前の章で触れたとおり、必要なのは中国の外にあるサーバーだからです。
ExpressVPN|全サーバーで難読化が自動的に働く

※参照:「ExpressVPN公式サイト 機能一覧」
ExpressVPNは公式サイトで、すべてのサーバーで難読化が自動的に有効になると説明しています。
利用者が設定を切り替える必要はなく、回線側がVPN通信を妨げようとしたときに自動で働く仕組みです。
同じページでは、113カ国のサーバー、30日間の返金保証(初めて契約する人が対象)、最大14台の同時接続も案内されています。
VPN LIFEの調査でも、中国からの接続実績という点で安定した評価が与えられています。
ただし規制側の対応は日々変わるため、「必ず繋がる」と断言できるVPNは存在しません。返金保証の期間内に現地で試し、合わなければ引き返せるようにしておくのが現実的です。
\ 30日間全額返金保証 /
>>>【関連】ExpressVPNの評判と機能の詳細はこちら
中国国内からでも申し込めるVPNという選択肢

すでに現地にいて手詰まりになっている場合、大手VPNの公式サイトにたどり着けないことがあります。
こうした状況に備えて、中国国内からでも申し込める窓口を用意している事業者もあります。
渡航前の準備が間に合わなかったときの逃げ道として、選択肢に入れておくと安心です。
>>>【関連】中国での利用を前提にしたVPNの評判はこちら
NordVPNは「中国以外」なら引き続き有力

総合評価:9.7 / 10
中国国内からの利用:×
中国以外での利用:○
ここまで中国での話をしてきましたが、それ以外の国での評価まで下がるわけではありません。
VPN LIFEが14都市・のべ46回にわたって計測した実測では、NordVPNは東京で780Mbpsの回線に対し444.9Mbpsが残りました。
素の回線の57%が残った計算で、動画の視聴にも十分な水準です。
※出典:「VPN LIFE|NordVPN実測レビュー(14都市・のべ46回)」
台湾や香港への出張、海外から日本の動画配信を見る用途であれば、いまも候補の先頭に来ます。
中国本土だけが例外と理解しておくのが正確です。
Nord VPNは、世界的に人気が高く信頼できるVPNの一つです。
軍隊や銀行、政府機関で採用されている最高水準の暗号化技術(AES-256 bit)を採用しており、セキュリティ・安全性は文句なし。
世界59カ国のロケーションが利用可能で、接続できるサーバー数は5,900以上。
4Kストリーミングに対応した高速接続のため、高画質の動画視聴やネット利用を快適に楽しむことができます。
【カテゴリー別】NordVPNの評価
|
接続スピード |
4Kストリーミングに対応した高速接続 |
|
サーバー数 |
接続可能国数:59カ国/ サーバー数:5,900+ |
|
料金プランと価格帯 |
充実したプラン内容とお得な価格帯 |
|
セキュリティ機能 |
軍隊・銀行レベルのセキュリティ |
|
ログポリシー |
No-ログポリシー |
|
使いやすさ |
使いやすいアプリ |
|
カスタマーサポート |
24時間ライブチャット対応 |

詳細なレビュー記事はこちら
\ 30日間全額返金保証 /
>>>【関連】NordVPNの評判と料金の詳細はこちら
NordVPNと中国に関するよくある質問

NordVPNの難読化サーバーなら中国でも繋がりますか?
公式サポートは、規制の強い国での対処として難読化サーバーやNordWhisperを案内する一方で、中国については別の手順を見るよう指定しています。
中国向けのページで案内されているのは手動設定であり、難読化サーバーへの切り替えではありません。
古い情報を根拠に期待しないほうが安全です。
香港のサーバーにつなげばNordVPNは使えますか?
問題は接続先ではなく、中国国内からアプリが出ていけないことにあります。
そのため、接続先を香港に変えても状況は変わりません。
接続先の選び直しで改善するのは、手動設定で出口までたどり着けている場合です。
中国に着いてからNordVPNを契約できますか?
おすすめできません。
現地からはVPN会社のサイトやアプリストアの該当ページに届かないことがあり、申し込みの段階で止まる可能性があります。
契約と設定は日本にいるうちに終わらせてください。
日本からNordVPNを使って中国のサイトは見られますか?
方向が逆になるため、この記事で説明した制限とは別の話になります。
ただし中国国内向けのサービスには、中国の電話番号や身分確認が必要なものが多くあります。
接続先を中国に変えるだけでは使えないケースが少なくありません。
中国でVPNを使うのは違法ですか?
中国では、当局の認可を受けないVPN事業の提供が規制の対象とされています。
個人の利用がどう扱われるかについては公的に確認できる情報が限られており、当サイトでは断定しません。
規制の運用は変わることがあるため、渡航前にご自身で最新の情報を確認してください。
中国でNordVPN以外に準備しておくべきものはありますか?
VPN以外の連絡手段を1つ確保しておくと安心です。
日本の回線をそのまま使えるローミングや、複数のVPNを併用する形が候補になります。
連絡手段を1本に絞らないことが、いちばん効く備えです。
【ストリーミングサービス別】視聴方法の一覧
まとめ:NordVPNは中国では公式アプリが使えない

今回は、NordVPNが中国でどう扱われているのかを、公式サポートに書かれている内容だけで整理しました。
ポイント
-
NordVPNの公式アプリは中国で遮断されていると、公式サポートに明記されている。
-
iPhone・Android・Macには、手動でIKEv2/IPsecを設定する公式の回避策がある。
-
Windowsは手動設定まで遮断されており、公式も別の端末を使うよう案内している。
-
難読化サーバーやNordWhisperは、中国だけ扱いが切り離されている。
-
契約・設定・代替手段の用意は、日本にいるうちに終わらせておく。
中国の通信環境は月単位で変わります。
「去年は繋がった」という情報をそのまま信じないことが、いちばんの失敗回避になります。
Windowsしか持たずに渡航する場合や、現地での確実性を優先する場合は、難読化を標準で備え、返金保証の期間内に現地で試せるVPNを選ぶのが現実的な判断です。
\ 30日間全額返金保証 /